書庫の作成、変更、および書庫からのファイルの取出しを行う
{dmpqrtx}[abcilosSuvV] \c
[\c
membername\c
] \c
archive\c
\c
files\c
...
archive
) ファイルの作成、変更、および書庫からのファイルの取出しを行う。書庫は
いくつかのファイルを集めて一つのファイルにしたもので、内部からオリジ
ナルのファイルそれぞれを復元することができるようになっている。内部に含
まれるファイルを書庫の
メンバー
と呼ぶ。
ライブラリ
として用いられることが多いからである。
files
引数として与えることもできる。
p
と修正子
mod
の順番は任意であるが、これらはまとめて最初のコマンドライン引数に与える
必要がある。
p
では実行する動作を指定する。これには以下のどれかを指定する。複数指定す
ることはできない。
d
Delete
) する。削除するモジュールの名前は
files
に指定する。もし一つもファイルが指定されなかった場合は、書庫に何の操作
も行わない。
m
Move
)する。
files
引数によって指定されたメンバーを書庫の最後尾に移動する。移動先を
修正子 `a'、 `b'、 i によって指定することもできる。
p
Print
) する。 `v' 修正子が指定された場合には、メンバーの内容を標準出
力に表示する前にそのメンバーの名前を表示する。
files
を指定しないと、書庫の内部のすべてのファイルが表示される。
q
files
を書庫の最後に追加する。このとき置き換えのチェックを行わない
( Quick append )。
r
files
を挿入し、同名のファイルがあったら置換 (
Replacement
) する。この操作は
q
とは異なり、もとから書庫にあったメンバーのうち追加したメンバーと同名の
ものはすべて削除される。
files
のリストの中に存在しないファイルがあった場合
ar
はエラーを表示する。そしてそのメンバーに関しては古いものを書庫にそのま
ま残し、変更を行なわない。
t
table
) を表示する。
files
が指定された場合は、files のうち書庫に存在するものを表示する。
通常はメンバーの名前のみが表示される。モード (パーミッション)、タイム
スタンプ、オーナー、グループ、サイズなども表示させたい場合には、リクエ
ストの際に同時に修正子
v
をつければ良い。
files
を指定しなければ、書庫にあるすべてのファイルがリストされる。
x
eXtract
)。この操作に修正子
v
を用いると、
ar
は取出したファイルをそれぞれ表示する。
files
を何も指定しないと、書庫のすべてのファイルが取り出される。
mod
) を動作指定子
p
に続けて指定することができる。
これによって動作を調整することができる。
a
after
) に追加する。修正子
a
を用いる場合は、書庫にすでに存在するメンバーの名前を引数
membername
として書庫名の指定の前に置かなければならない。
b
before
) に追加する。修正子
b
を用いる場合は、書庫にすでに存在するメンバーの名前を引数
membername
として、書庫名の指定の前に置かなければならない。 (
i
と同じ動作をする)
c
create
) する。書庫を更新する操作の場合には、指定した書庫が存在しなければ、そ
れは常に作成される。しかしこのとき警告メッセージが出る。この修正子をあ
らかじめ同時に指定しておけば、この警告を抑止することができる。
f
i
membername
引数として書庫の指定の前に置く必要がある。 (
b
と同じ動作をする)
l
o
s
S
u
v
verbose
) モードの動作を指定するために用いられる。 `v' 修正子が追加
されると、多くの操作において、より詳細な情報が表示される (例えば処理し
ているファイル名など)。
V