chage は、
パスワードを最後に更新してから、
次に変更しなければならない期日までの日数を変更する。
システムはこの情報を用いて、
ユーザがいつパスワードを変更しなければならないかを決定する。
chage コマンドを使えるのは root ユーザのみに限られている。
ただし一般ユーザも -l オプションを指定すればこのコマンドを利用でき、
自分のパスワードまたはアカウントがいつ切れるかを知ることができる。
-m オプションを指定した場合、
mindays の値はパスワード変更の間隔の最短日数になる。
このフィールドをゼロとした時は、ユーザはいつでもパスワードを変更できる。
-M オプションを指定すると、
maxdays の値はパスワードが有効な最長日数となる。
maxdays と lastday を足した値が現在の日付より小さい場合、
ユーザはアカウントを使用する前にパスワードを変更しなければならない。
-W オプションを使えばこの期日がいつ来るかが分かるようにできる。
この場合はユーザに事前に警告が与えられる。
-d オプションを用いると、
パスワードの最終更新日を設定できる。
lastday の値は
1970 年 1 月 1 日からパスワード最終更新日までの日数である。
日付は YYYY-MM-DD という書式
(もしくはあなたの地域でもっとよく用いられている書式)
で指定する事もできる。
-E オプションは、
それ以降ユーザがアカウントにアクセスできなくなる日付を設定するのに用いられる。
expiredate は 1970 年 1 月 1 日から
アカウントがロックされる日までの日数である。
日付は YYYY-MM-DD という書式
(もしくはあなたの地域でもっとよく用いられているもの)
で指定することもできる。
アカウントをロックされたユーザが再びそのシステムを使うには、
システム管理者と連絡を取る必要がある。
-I オプションは、
パスワードの期限が切れてからアカウントがロックされるまでの
放置日数を設定するために用いる。
アカウントをロックされたユーザが再びそのシステムを使うためには、
システム管理者に連絡しなければならない。
inactive は使用不能期間の日数である。
0 にすればこの機能を無効にできる。
-W オプションは、
パスワードの変更が必要となる前に警告を行う期間の日数を設定するために用いる。
warndays は、
パスワードの期限切れに先だって、
ユーザに期限が切れかかっていることを警告する日数である。
いずれのオプションも指定されないと
chage は対話的に動作する。
全てのフィールドに対して各々現在の設定値を表示し、
新しい値の入力を促す。
新しい値を設定する場合はそれを入力し、
現在の値を使うなら空行のままリターンキーを押せばよい。
現在の値は [ ] の間に表示される。