cksum
コマンドは、引数に与えられた
FILE
それぞれの CRC チェックサムを計算する。
FILE
が一つも与えられないと標準入力から読み込む。また
FILE
が
` - '
だった場合には、そのファイルには標準入力が用いられる。
何らかの引数を与えられた場合は、
chsum
はファイル毎の CRC チェックサムと、ファイルのバイト数、ファイル名を表示する。
cksum
コマンドの良く用いられる場面は、信頼度の低い手段 (netnews など)
を使ってファイルの転送を行った場合などである。
受信したファイルに対する
cksum
の出力と、転送元での
cksum
の出力 (通常配布に付属してくる) を比べて、
データが壊れていないことを確認するために使う。
CRC (cyclic redundancy check) の算出アルゴリズムは、
POSIX.2 規格で規定されている。これは BSD 系や System V 系の
sum (1)
アルゴリズムとは互換性がない。
CRC のほうがより信頼性が高い。