ファイルをコピーし、その属性を設定する
source dest
install
[ options ]
[-s] [--strip]
source... directory
install
[ options ]
[-d,--directory]
directory...
source
が目的のファイル
dest
にコピーされる。
2 番目の形式では、複数のファイル
source
のそれぞれが指定ディレクトリ
directory
にコピーされる。
最後の形式では、個々のディレクトリ
directory
が (親ディレクトリがない場合はそれも含めて) 作成される。
install
は
cp
と似ているが、コピー先ファイルの属性を制御できる。
プログラムを指定ディレクトリにコピーするために、
Makefile 内でよく用いられる。
ファイルをそれ自身へコピーすることはできない。
-c
-d, --directory
-g group , --group= group
group
に設定する。
デフォルトではプロセスが属する現在のグループになる。
group
はグループ名でも数字のグループ ID でもよい。
-m mode , --mode= mode
mode
に設定する。
モードは 0 を基点とし、8 進数、
chmod
におけるシンボルモードのどちらでもよい。
デフォルトのモードは 0755 で、所有者の読み取り・書き込み・実行、
グループとその他の人の読み取り・実行が可能である。
-o owner , --owner= owner
owner
に設定する。
デフォルトは `root' である。
owner
はユーザー名でも数字のユーザー ID でもよい。
-p, --preserve-timestamps
-s, --strip
--target-directory= dir
-D
-v, --verbose
-b, --backup[= method ]
-S suffix , --suffix= suffix
SUFFIX
をバックアップファイルそれぞれに付け加える。
このオプションが指定されていない場合、環境変数
SIMPLE_BACKUP_SUFFIX
に設定されている値が使われる。
SIMPLE_BACKUP_SUFFIX
が設定されていない場合のデフォルトは `~' である。
-V method , --version-control= method
method
には、`numbered' (または `t')、`existing' (または `nil')、
`never' (または `simple') を指定できる。
このオプションが指定されていない場合、環境変数
VERSION_CONTROL
の値が使われる。
VERSION_CONTROL
が設定されていない場合のデフォルトは `existing' である。
このオプションは Emacs 変数の `version-control' に対応している。
有効な
method
は以下の通り。(他と重複しない短縮形が使える):
t , numbered
nil , existing
never , simple
--help
--version
--