印刷用にファイルのページづけ・段組みを行う
FILE
の内容にページを付けて標準出力に書き出す。
オプションで指定すれば段組みして出力することもできる。
FILE
が 1 つも与えられないと標準入力から読み込む。また
FILE
が
` - '
だった場合には、そのファイルには標準入力が用いられる。
PAGE_LENGTH
は 66 行で、ヘッダのテキスト行は
PAGE_WIDTH
桁 (デフォルトは 72 桁) を幅いっぱいに用い、
`yy-mm-dd HH:MM String Page nnnn' という形式で出力される。
ここで String はまん中におかれる文字列である。
PAGE_WIDTH
で切り捨てられる。1 段の出力では、
行の切り捨てはデフォルトでは行われない
(切り捨てを行うには
-W
オプションを使う)。
+FIRST_PAGE[:LAST_PAGE]
--pages=FIRST_PAGE[:LAST_PAGE]
LAST_PAGE
を省略するとファイル末尾までを出力する。
スキップするページ数を評価するとき、入力ファイルにある
フォームフィードは改ページとみなされる。
+ FIRST_PAGE
があってもなくても、出力のページ番号と行番号は同じで、
入力の最初のページからカウントが開始される (出力ページの最初からではない)。
しかしページ番号の振り方は
-N
によって変更することもできる。
-COLUMN
--columns=COLUMN
FILE
それぞれが
COLUMN
段の出力になる (デフォルトは 1)。
段の幅は
PAGE_WIDTH
から自動的に計算され、
それぞれのページにおける各段の行数は調整される。
段に入りきらない行は切り捨てられる。
--columns は -m
と同時には指定できない。
-a, --across
FILE
で、段組みの行の進行方向を縦でなく横にする。
COLUMN
は 2 以上でなければならない。
段に収まらない行の余計な分は切り捨てられる。
-c, --show-control-chars
-d, --double-space
-e[IN-TABCHAR[IN-TABWIDTH]]
--expand-tabs[=IN-TABCHAR[IN-TABWIDTH]],
IN-TABCHAR
は入力のタブ文字を指定する (省略可: デフォルトは <TAB>)。
IN-TABWIDTH
はタブの幅を指定する (省略可: デフォルトは 8)。
-f, -F, --form-feed
-h HEADER, --header=HEADER
FILE
の名前を文字列
HEADER
に置き換える。
`yy-mm-dd HH:MM HEADER Page nnnn' が
PAGE_WIDTH
より長くなると、左側で行の切り捨て (`*' マークされる) が
行われる。`-h ' とするとヘッダ行は空になる。
-i[OUT-TABCHAR[OUT-TABWIDTH]]
--output-tabs[=OUT-TABCHAR[OUT-TABWIDTH]]
OUT-TABCHAR
は出力のタブ文字を指定する (省略可: デフォルトは <TAB>)。
OUT-TABWIDTH
はタブの幅を指定する (省略可: デフォルトは 8)。
-J, --join-lines
-l PAGE_LENGTH, --length=PAGE_LENGTH
PAGE_LENGTH
行に設定する。デフォルトは 66 行。
PAGE_LENGTH
が 10 行以下の場合 (および
-F
も指定された場合は 3 行以下の場合) は、
page-length が 10 以下の場合には、
-T
オプションが指定されたかのように、
ヘッダとフッタが省略され、入力ファイルのフォームフィードは無視される。
-m, --merge
FILE
に空のページが (フォームフィードによって) 存在すると、
空の段が出力される。ただし
SEPARATOR
によるマークはされる。(しかし全ての段が空となるページでは、
区切り文字も行番号も表示されない。)
デフォルトのヘッダは `yy-mm-dd HH:MM <blanks> Page nnnn' となるが、
-h HEADER を同時に指定すれば、まん中の部分を記述するようにできる。
-S[SEP-CHAR] も同時に指定できる。
-n[NUMBER-SEPARATOR[DIGITS]]
--number-lines[=NUMBER-SEPARATOR[DIGITS]]
NUMBER-SEPARATOR
は行番号とテキストの間に入る文字を指定する。
デフォルトはスペース。桁数が変わらない場合は <TAB> に圧縮される。
DIGITS
は行番号の桁数を指定する (省略可: デフォルトは 5)。
-o MARGIN, --indent=MARGIN
MARGINP
文字分のスペースでインデントする (デフォルトは 0)。
つまり左マージンを設定する。
総ページ幅は
MARGIN + PAGE_WIDTH
になる。行番号つきの段組み出力では溢れることがあるかもしれない。
-r, --no-file-warnings
FILE
がオープンできない場合でも、警告メッセージを表示しない。
(しかしファイルのオープンに失敗した場合に
0 以外の終了ステータスを返す動作は変らない。)
-s[SEP-CHAR], --separator[=SEP-CHAR]
SEP-CHAR
文字にする。
SEP-CHAR
のデフォルトは、
-s と同時に -w
を指定した場合は空文字列、それ以外の場合は <TAB>。
-w
と組み合わせた場合には、段の行切り捨てが行われないという副作用がある。
-S[SEP-STRING], --sep-string[=SEP-STRING]
SEP-STRING
にする (デフォルトは空文字列)。
短縮形式 -S は推奨されない。
-t, --omit-header
-v, --show-nonprinting
-w PAGE_WIDTH, --width=PAGE_WIDTH
PAGE_WIDTH
文字に設定し (デフォルトは 72)、行の余分を切り捨てる。
-D DATEFORMAT, --date=DATEFORMAT
-N LINE_NUMBER, --first-line-number=LINE_NUMBER
LINE_NUMBER
行とし、そこから行カウントを開始する。
-S [SEP-STRING], --sep-string[=SEP-STRING]
SEP-STRING
にする。
-T
-W PAGE_WIDTH, --page_width=PAGE_WIDTH
PAGE_WIDTH
文字にして (デフォルトは 72)、行の余分を切り捨てる。
-W
の指定も段組みのオプションも指定されなければ、
行の余分の切り捨ては行われない
(ヘッダは例外で、常に切り捨てが行われる)。
--help
--version