rsh
はコマンド
command
をホスト
host
上で実行する。
rsh
は標準入力をリモートコマンドに対してコピーする。
また、リモートコマンドの標準出力を
rsh
の標準出力にコピーし、
リモートコマンドの標準エラーを
rsh
の標準エラーにコピーする。
interrupt, quit, terminate の各シグナルは、
リモートコマンドに通知される。
リモートコマンドが正常終了した場合、
rsh
は正常終了する。
使用可能なオプションは以下の通りである。
-tag -width flag
Fl K
K
オプションにより Kerberos 認証が行われなくなる。
Fl d
d
オプションは、リモートホストとの通信に使われる
TCP
ソケットに対して
( Xr setsockopt 2
を使った) ソケットデバッグを有効にする。
Fl k
k
オプションは、
rsh
に
krb_realmofhost 3
によって決定されるリモートホストの管理領域 (realm) ではなく、
realm
で指定した管理領域におけるリモートホストに対するチケットを取得させる。
Fl l
デフォルトでは、リモートユーザー名はローカルユーザー名と同じである。
l
オプションにより、リモートユーザー名が指定できる。
Kerberos 認証が使われ、ユーザー認証は
rlogin 1
と同じ仕組みで決定される。
Fl n
n
オプションを使うと、特殊デバイス
/dev/null
から入力を受け取る (このマニュアルページの
バグ
のセクションを参照すること)。
Fl x
x
オプションは、全てのデータ交換について
DES
暗号化を有効にする。
これを用いるとレスポンスが著しく遅れるかもしれない。
コマンド
command
が指定されない場合、ユーザーは
rlogin 1
を用いてリモートホストにログインする。
クォートされていないシェルのメタキャラクタは、ローカルマシン上で解釈される。
逆に、クォートされたメタキャラクタはリモートマシン上で解釈される。
例えば、コマンド
rsh otherhost cat remotefile >> localfile
は、リモートファイル
remotefile
をローカルファイル
localfile
に追加する。
逆に、
rsh otherhost cat remotefile >> other_remotefile
は、リモートファイル
remotefile
をリモートファイル
other_remotefile
に追加する。