RCS ファイルの属性を変更する
-i
-a logins
logins
で指定したユーザ名を追加します。
logins
は、コンマで区切ったユーザ名のリストです。
-A oldfile
oldfile
で指定した \*r ファイルのアクセスリストに登録されているユーザ名を、
対象の \*r ファイルのアクセスリストに追加します。
-e [\f2logins]
logins
で指定したユーザ名を、\*r ファイルのアクセスリストから消去します。
logins
が省略された場合は、アクセスリスト全体を消去します。
-b [\f2rev]
rev
をデフォルトの枝とします。
rev
が省略された場合、デフォルト枝は
幹上で最も大きな番号を持つ枝になります。
-c string
-k subst
-l [\f2rev]
rev
をロックします。
rev
が枝を示す場合、枝上の最新のリビジョンがロックされます。
rev
が省略された場合、デフォルト枝上の最新のリビジョンがロックされます。
ロックすることにより、そのリビジョンのファイルに対して複数の人が
変更することを防止できます。別の人が既にロックしている場合、
rcs -u
により、ロックを解除することができます(下記参照)。
-u [\f2rev]
rev
をロック解除します。
rev
が枝を示す場合、枝上の最新のリビジョンがロック解除されます。
rev
が省略された場合、コマンドを実行したユーザがロックした
最新のリビジョンがロック解除されます。
通常、ロックしたユーザのみがロックを解除することができます。
他のユーザがロックを解除しようとすると、
ロックしたユーザへメールが送信されます。
メールにはロックを解除する理由等を書いた
コメントを付加します。コメントはロックを解除しようとしたユーザが入力し、
ファイル終端あるいは
.
のみを含む行を入力することで終了します。
-L
-U
\f3-m\f2rev\f3:\f2msg
rev
のログメッセージを
msg
に置換します。
-M
\f3-n\f2name[\f3:[\f2rev]]
rev
にシンボリック名
name
を関連付けます。
:
も
rev
も省略した場合、シンボリック名
name
は削除されます。
name
がすでに別の
リビジョンに関連付けられていた場合はエラーとなります。
rev
がシンボリック名の場合も
name
との関連付けは番号によって行われます。枝番号に
.
を付加したものは、その枝での最新のリビジョンを示します。
:
だけで
rev
を省略した場合、デフォルト枝(通常は幹)の最新のリビジョンが関連付けられます。
たとえば、
rcs -n name : RCS/*
はすべての \*r ファイルの最新のリビジョンに対してシンボリック名
name
を関連付けます。一方、
rcs -n name :$ RCS/*
は各 \*r ファイルに対応したワークファイル中のキーワードに含まれる
リビジョン番号と
name
を関連付けます。
\f3-N\f2name[\f3:[\f2rev]]
name
が別のリビジョンに関連付けられていてもエラーとはせず、
関連付けをしなおします。
-o range
range
で指定したリビジョンを削除します。
range
がただ 1 つのリビジョン番号ならば、そのリビジョンを削除します。
range
に枝番号が含まれれば、その枝の最新のリビジョンを削除します。
rev1 : rev2
形式の範囲指定では、同じ枝上の
rev1
から
rev2
までのすべてのリビジョンが削除されます。
: rev
は枝の開始から
rev
までのリビジョンを、
rev :
は同じ枝上の
rev
以降のリビジョンのすべてを削除します。
削除されるリビジョンにロックや枝があってはいけません。
-q
-I
-s\f2state\f1[:\f2rev\f1]
rev
の状態を
state
にします。
rev
が枝番号なら、その枝の最新のリビジョンの状態を変更します。
rev
が省略されたなら、デフォルト枝の最新リビジョンを変更します。
state
としては自由な識別子を指定できます。一般に用いられる識別子としては、
Exp
(experimental: 実験的)、
Stab
(stable: 安定した)、
Rel
(released: リリースした)があります。デフォルトでは、
ci (1)
は状態を
Exp
にします。
-t [\f2file]
file
の内容で置換します。すでに存在していた内容記述は削除されます。ファイル名は
-
で始まってはいけません。
file
が省略された場合、
テキストは標準入力から読み込まれ、ファイル終端または
.
のみを含む行で終了します。可能ならば、テキストの入力を
促すプロンプトが表示されます(
-I
オプションの項を参照)。
-i
オプションを指定すると、
-t
オプションが指定されていなくても内容記述テキストの入力を求めます。
-t- string
string
で置換します。すでに存在していた内容記述は削除されます。
-T
-V
-V n
n
のエミュレーションを行います。詳細は
co (1)
を参照してください。
-x suffixes
suffixes
に指定します。詳しくは
ci (1)
を参照してください。
-z zone
zone
を使用します。
このオプションは何の効果もありません。他の \*r コマンドとの互換性を保つ
ために存在します。
rcs
コマンドの将来予定されている拡張との互換性を維持するには、
少なくともひとつのオプションを明示的に指定する必要があります。
n
の \*r で処理できる \*r ファイルを生成するために
rcs -V n
を利用することができます。これにより、バージョン
n
で処理できない情報を削除することができます。
バージョン 5.5 以前の \*r は
-x
オプションをサポートしません。\*r ファイルの拡張子としては
,v
が用いられます。
\s-1RCSINIT\s0
Software\*-Practice & Experience
15 ,
7 (July 1985), 637-654.