UUCP システム状態のチェックや制御を行う
uustat
コマンドは、UUCPシステムに関するいろんな情報を表示します。また、本コマ
ンドを用いることで、
uucp
(1) や
uux
(1)で作成されたジョブ要求を取り消したり、他の制御を行ったりすることが
出来ます。
uustat
は、コマンドを起動したユーザが要求したジョブをすべて表示します。これは、
--user
オプションで自分を指定した場合の動作と同じです。
uustat
では、以下のオプションが使用可能です。
-a, --all
-e, --executions
uuxqt
(8) にて処理されます。
キューイングされたコマンド実行要求は、リモートシステムから転送される
ファイルを待って実行させることが可能です。これらの要求は、
uux
(1)を起動することで作成されます。
-s system, --system system
-S system, --not-system system
-u user, --user user
-U user, --not-user user
-c command, --command command
ALL
と指定された場合、すべての(単なるファイル転送要求ではない)コマンド実行要求
を表示します。これらのオプションは、1回のコマンド起動時に複数指定することが
可能です。
-C command, --not-command command
ALL
と指定された場合
すべての単なるファイル転送要求についてすべて表示されます。
これらのオプションは、1回のコマンド起動時に複数指定することが可能です。
なお、これらのオプションは、
-c
や
--command
とは同時に指定されません。
-o hours, --older-than hours
-y hours, --younger-than hours
-k jobid, --kill jobid
uucp
(1) や
uux
(1)にて
-j
または
--jobid
オプションを付加して実行することで、当該ジョブ要求のジョブidを取得する
ことも出来ます。
ジョブの削除を行うことが出来るのは、ジョブを要求したユーザ、UUCPシス
テム管理者、もしくはスーパーユーザだけです。
-k
または
--kill
オプションは、1回のコマンド実行で複数回指定することが可能です。
-r jobid, --rejuvenate jobid
uucp
(1) や
uux
(1)に
-j
または
--jobid
オプションを付加して実行することで、当該ジョブ要求のジョブidを取得する
ことも出来ます。
本操作を行うことが出来るのは、ジョブを要求したユーザ、UUCPシステム管
理者、もしくはスーパーユーザです。
-r
または
--rejuvenate
オプションは、1回のコマンド実行で複数回指定することが可能です。
-q, --list
-m, --status
-p, --ps
-i, --prompt
y
もしくは
Y
を先頭に含む文字列を入力した場合(y もしくは Y だけでも)、そのジョブ
は削除されます。
-K, --kill-all
-R, --rejuvenate-all
-M, --mail
-N, --notify
-W comment, --comment comment
-B lines, --mail-lines lines
-Q, --no-list
-x type, --debug type
uustat
では、 abnormal, config,spooldir ,execute のみが意味を持ちます。
本オプションでは、コンマで区切ることで複数のデバッグタイプが指定可能です。
そして、
--debug
オプションは、1回のコマンド起動で複数回指定可能です。
また、タイプとして数字を指定することも可能です。例えば、
--debug 2
という指定は、
--debug abnormal,chat
と同じ意味です。
-I file, --config file
--help
uustat --all全てのジョブのステータスを表示します。出力例を以下に示します。 +0.5i
bugsA027h bugs ian 04-01 13:50 Executing rmail ian@airs.com (sending 1283 bytes)-0.5i フォーマットは、以下の通りです。 +0.5i
jobid system user queue-date command (size)-0.5i jobid は、 --kill もしくは --rejuvenate オプションで主に使用します。 サイズは、リモートシステムにどれだけのデータが転送されるかを示します。 また、ファイル受信要求については情報がありません。 --system, --not-system, --user, --not-user, --command, --not-command, --older-than, --younger-than オプションは、ジョブの表示制御のために用いられます。
uustat --executionsキューイングされたコマンド実行ジョブのステータスを表示します。出力 例を以下に示します。 +0.5i
bugs bugs!ian 05-20 12:51 rmail ian-0.5i フォーマットは以下の通りです。 +0.5i
system requestor queue-date command-0.5i --system, --not-system, --user, --not-user, --command, --not-command, --older-than, --younger-than オプションは、ジョブの表示制御のために用いられます。
uustat --listコマンドがキューイングされている全てのシステムのステータスを表示します。 出力例を以下に示します: +0.5i
bugs 4C (1 hour) 0X (0 secs) 04-01 14:45 Dial failed-0.5i この出力では、システム、キューイングされているコマンドの数、 キューイングされているコマンドのうち一番古いものの年齢、 キューイングされたローカルな実行要求の数、 キューイングされた一番古い実行要求の年齢、 一番最後の通信の日付、およびその通信のステータスが表示されています。
uustat --status全てのリモートシステムとの通信ステータスを表示します。 出力例を以下に示します: +0.5i
bugs 04-01 15:51 Conversation complete-0.5i この出力では、 システム、最後の通信の日付、およびその通信のステータスが表示されています。 もし最後の通信が失敗した場合は、
uustat
は何回そのシステムを呼び出そうとしたかを表示します。
現在、もしそのリトライ周期がそのシステムの呼び出しを止めている状態であれば、
uustat
は次の呼び出しが行われる時間も表示します。
uustat --psUUCP のロックを持っている全てのプロセスのステータスを表示します。
uustat
は単にロックを持つプロセスに対して
ps
(1) を起動するだけなので、出力フォーマットはシステムに依存します。
uustat --command rmail --older-than 168 --kill-all --no-list --mail --notify --comment Queued for over 1 week-0.5i 1 週間 (168時間) 以上配達を待っている全ての
rmail
コマンドを削除します。該当する各コマンドに対応して、
メールが UUCP 管理者とその rmail の実行を要求したユーザに送られます。
送られるメッセージには
--comment
オプションで与えられた文字列も含みます。
--no-list
オプションはジョブの全てが端末に表示されないようにするため、
そのプログラムからの出力はすべてエラーメッセージになります。