UUCP を用いて、リモートマシン上でコマンドを実行する
uux
コマンドは、リモートマシン上でコマンドを実行する場合や、
リモートシステム上のファイルを用いてローカルシステム上でコマンドを実行する
ために用いられます。
コマンドは、即座に実行されるわけではなく、
uucico
(8) デーモンが他のシステムを呼び出してジョブを実行するまでは、キューイング
されます。デーモンは、
-r
または
--nouucico
オプションを指定して本コマンドを実行しない限りは、自動的に走り出します。
uuxqt
(8) デーモンです。
uux
に渡されるように、クォートしなくてはなりません。また、追加書き込み
のリダイレクション (>>) は使用できません。
uux 'sys1!diff sys2!~user1/foo sys3!~user2/foo >!foo.diff'-0.5i は、コマンド実行時に失敗します。なぜなら、 両方のファイルが sys1 に同一のファイル名 foo でコピーされるからです。
uucp
コマンドをリモートシステム上で実行する際に有用です。
uux sys!
) は、指定したシステム用の poll ファイルを作成します。
uux
で使用可能です。
-,-p, --stdin
-c, --nocopy
uucico
(8) デーモンの実行前にファイルが消去されてしまった場合、コピーは失敗します。
ファイルは、
uucico
(8) デーモンと
uux
を起動したユーザの両者から読み込み可能でなければなりません。
-C, --copy
-l, --link
uucico
(8) デーモンの処理前に変更された場合、転送されるファイルは変更後のファイル
になります。ファイルは、
uucico
(8) デーモンと
uux
を起動したユーザの両者から読み込み可能でなければなりません。
-g grade, --grade grade
-n, --notification=no
-z, --notification=error
uuxqt
を含む多くの
uuxqt
デーモンでは、この動作はデフォルトです。
このような場合、
--notification=error
は何の効果もありません。しかし、
--notification=error
オプションを設定していないとジョブが成功した場合にメールを送る
uuxqt
デーモンもあれば、
--notification=error
オプションを指定しないとジョブが失敗した時にメールを送ってくれないという
uuxqt
デーモンもあります。
-r, --nouucico
uucico
(8) デーモンを即時には実行しません。後で処理されるように要求をキューに貯める
だけです。
-j, --jobid
uustat
(1) の
--kill
スイッチで jobid を渡すことでを用いることで取り消し可能ですが、
そうするとそのジョブは終了不能になります。
-a address, --requestor address
-x type, --debug type
uux
で意味があるのは、abnormal, config, spooldir, execute の 4 つだけです。
本オプションでは、コンマで区切ることで複数のデバッグタイプが指定可能です。
デバッグタイプをカンマで区切って複数指摘することもできますし、
--debug
オプションを複数個指定することも可能で、
たくさんのデバッグタイプを一度に設定することができます。例えば、
--debug 2
という指定は、
--debug abnormal,chat
と同じ意味です。
-I file, --config file
uux
がどのようにコンパイルされたかによります。
-v, --version
--help
uux -z - sys1!rmail user1コマンド``rmail user1'' を、システム sys1 上で実行します。コマンドへの入力 データは、標準入力が用いられます。ジョブが失敗した場合、
mail
(1) コマンドによってメッセージが送られてきます。
uux 'diff -c sys1!~user1/file1 sys2!~user2/file2 >!file.diff'システム sys1 とシステム sys2 上にあるファイルを取得し、
diff
を実行した上で、カレントディレクトリのファイル file.diff に結果を
格納します。これがきちんと働くためには、カレントディレクトリが
uuxqt
(8) デーモンによって書き込める状態でなければなりません。
uux 'sys1!uucp ~user1/file1 (sys2!~user2/file2)'
uucp
を sys1 上で実行し、sys1 上のファイル file1 を sys2 上にコピーします。
この例では、クォート用の括弧の使い方を示してあります。
rmail
と
rnews
しか実行を許可していません。
uuxqt
(8) デーモンの能力に依存します。