NIS データベースのパスワードを変更する
user
を省略されると、起動したユーザーのアカウント情報を更新しようとする。
user
を指定すると、そのユーザの情報が更新されるが、これを行えるのは
スーパーユーザーだけである。
サーバーで走っている yppasswdd デーモンがサポートしていれば、
そのユーザーの (古い) パスワードの代わりに、サーバーの
root パスワードを与えることができる。
すべてのコマンドは、最初のプロンプトで現在の NIS パスワードを要求する。
これは
yppasswdd (8)
デーモンでの認証で必要とされる。
続いて更新する情報に対するプロンプトを出す。
yppasswd または -p
ユーザーの NIS パスワードを変更する。新しいパスワードの入力を促す
プロンプトが出される。パスワードの入力時には入力のエコーが切られるので、
入力中のパスワードはスクリーンには現われない。空のパスワードや、
6 文字より短いパスワードは拒否される。入力が終わると、
新しいパスワードを再入力するように促される。
これは最初のパスワード入力でミスタイプがなかったかを確認するためである。
ypchsh または -l
ユーザーのログインシェルを変更する。新しいシェルを入力するように
プロンプトが出される。このとき古いシェルがデフォルト値となる。
+2n
B
Login shell [/bin/sh]: _デフォルトのままにしておくには、単にリターンを押せばよい。 passwd (5) ファイルの自分のエントリから shell フィールドの内容を削除するには (こうするとシステムのデフォルトのシェルが用いられる)、
none
と入力する。
ypchfn または -f
ypchfn
はフルネームの登録の際に以下のようなプロンプトを表示する。
角括弧の中身はデフォルトの値である。
+2n
B
Name [Joe Doe]: Location [2nd floor, bldg 34]: Office Phone [12345]: Home Phone []:デフォルトのままにしておくには、単にリターンを押せばよい。 フィールドの内容を削除するには、
none
と入力する。